■お薦めの図書

「発声のヒント―歌うということ」
中尾 和人著
音楽之友社

 

 

 

 

 

 

 

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ワンポイント・レッスン

第2回 「のどの衛生」

いい声で歌うために、今回は「のど」に注目してみたいと思います。 声は、実際にはのどにある声帯が振動することによって生じ、共鳴を うまく利用して、私たちの耳に聞えてきます。人間が意志を相手に 伝えるために備わった器官「のど」ですから、大切にしなければ なりません。歌うためには「楽器」になりますから、いい声を目指して いるのなら、意識して大切にしましょう。
 
のどを大切に!ということは、とてもデリケートな部分だと言うことです。 体調を崩す時、病原菌が体内に侵入するときは、口から入り、のどの 粘膜に付着しますから、手洗い・うがいは当然です。私はうがい薬や 薄めの食塩水を使うようにしています。のどは乾燥や、ほこりには 弱いですから、インフルエンザの予防のような感覚で行うといいと 思います。常に水分補給を心がけましょう。
 
のどにはお酒はよくない、と言われますが、歌手にはお酒が好きな方 が多いと思います。実際に私もそのひとりです。ただ、お酒を飲んだ時、 気分がいいからと言って、カラオケなどで、コントロールしていない声で 歌ったり、居酒屋などの賑やかな場所で、無意識に大きな声で会話すると 声がかれてしまいます。お酒で程よく充血した声帯を痛めつけるからです。 その点と、飲み過ぎにさえ気をつければ、問題ないと思います。
 
また、疲労にも声は弱いです。睡眠時間を充分に取ること、バランスの 取れた食生活も欠かせません。私は、殺菌作用のあると言われている 生姜をよく料理に使います。身体もぽかぽかと温まりますからお薦めです。 そして、緊張していてはいい声は出ませんから、軽い運動も必要です。
 
あとは、練習時間ですが、最初にも触れたように、のどはデリケートですから、 スパルタはよくありません。熱心に長時間練習しすぎると、声帯が伸びきった ゴムのようになってしまうことさえあります。ちょと疲れたなと思ったら 水分を補いながら、休み休み練習し、無理をしないことです。
 
万が一、声を壊してしまったなと感じたら、扁桃腺が腫れているのか、 声帯が痛んだかが原因でしょうから、まずはゆっくり休んで様子を見ましょう。 その時、保湿が大切ですから,就寝時もマスクの着用すると2,3日で 症状が改善されます。でも、どうしても改善が見られないときは、声が専門の 耳鼻咽喉科のお医者様もいらっしゃいますので、ご紹介いたします。
 
自分が楽器である「声」を大切にするということは、自分自身を大切にして 生きるということに繋がっているようですね。