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歌曲の紹介

愛の小径 / LES CHEMINS DE L'AMOUR

[作曲]
プーランク/F. Poulenc
(1899-1963)

フランスの作曲家フランシス・プーランクの歌曲です。オペラ、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲などの作品を多数残しています。特に歌曲は、都会的でお洒落な音楽で、時には「クラシックではない。」とか、「俗っぽい」といって好き嫌いがはっきり分かれるようです。生涯、ちゃんとした音楽教育を受けていない作曲家だから、という理由もあるのでしょうか?でも、私はプーランクの音楽をはじめて耳にした時から、彼は私にとって特別な存在になりました。その中の一曲が「愛の小径」です。

第2次世界大戦下、1940年10月に疎開地であるノワゼー(パリ郊外)にプーランクが戻ったとき、ドイツ占領戦時下で閉鎖されていた劇場が再開し、ジャン・アヌイの芝居「レオカディア」が初演されることになりました。そこで、プーランクが付随音楽を書き、その中の第3幕で歌われるワルツ・ソングがこの曲です。

(歌詞大意)
ふたりの明るい声、幸せの日々、輝いた思い出、
それらをいつの日か忘れなくてはならない。
なぜなら、人生はすべてのものを消し去るものだから。
それでも心のなかに、他のどんな愛よりも強く刻み込んでおきたい。

さて、「レオカディア」ってどんな芝居だったのかな?大体を説明しましょう。アルベールという男が、恋人のレオカディアを失ってしまいます。(付き合って3日で死んだ。)公爵夫人の取り計らいで、街で見かけたレオカディアにそっくりな女性アマンダをアルベールと出逢せてくれました。でも、アルベールはまったく見向きもしなかったけれど、かつての恋人をコピーしようと努力するアマンダを見て、少しずつ彼女に心が動きます。最後に、失った恋人の面影ばかり追いかけて、目の前にいる大切な人が見えなかったアルベールは自分のしてきたことを悔いる。・・・こんなストーリーです。

過去は過去だよ。それは思い出。思い出って美化されるもの。どうしてこんなにも「思い出」って輝くのだろう?目の前にいる大切な人を大事にしなくちゃね。